2008年09月27日

旅日記@インドネシア。プロモ山


旅日記@インドネシア。プロモ山
@台風が発生しているので風が強い。31℃~26℃@

マレーシアからインドネシアへはフェリーで国境を越えまっす。
フェリー乗り場で出国手続きを済ませ乗り心地の悪くないフェリーに乗り込む。
約5時間後、インドネシアに到着。港で入国手続き。
そこからバスで、インドネシア初の町メダンまで行く。メダンはすごい都会でホコリっぽくて空気の悪い町だった。
そこから小さいバスを何度か乗り換えて、今日の目的地ブラスタギへ到着。
そこに一晩泊まって次の日、トバ湖行きのミニバンに乗った。

旅日記@インドネシア。プロモ山
@限界が近づいてきているふたり。びりちちの絵日記より@


そして、またトバ湖畔で1泊して次の日、トバ湖の中にあるサモシール島へのフェリーに乗った。
ゼーハーゼーハー・・3日がかりで、やっと辿りついたよ。ここではダラダラとゆっくりしたい。
わたしたちはゆっくり出来そうな静かできれいな宿を探し求めて2時間近くも歩き回った。
どの宿もそんなに悪くはないし、宿はたくさんあったし、どこもガラガラで閑古鳥も鳴いていたけど
みんな似たような感じなので、ドレがよいのか分からなくなってきちゃったよ。
やっと、ドレも一緒じゃないか。と理解して宿を決めて荷を降ろす。
部屋からは湖が見える。そして、宿に泊まっているのはわたしたちだけですごく静か。何の音もしない。
ガタガタガタと移動の日々が続いたので、眉間のシワがとれなくなっていたわたしたちの顔も少し穏やかになってきた。
と、喜んでいたら週末になる度に、家族連れのインドネシアの観光のヒトたちが大勢押し寄せてきて煩い。
びりちちは静寂を邪魔されたので苦々しく窓からその様子を伺って目を吊り上げていたよ。

旅日記@インドネシア。プロモ山
@週末になると、びりちちはイライラ。とタビ資金の計算をするやり手ババア@

宿のレストランもすごく美味しいインドネシア料理を作ってくれた。
特にTACOという料理で春巻きのような皮にバナナとココナッツを入れて揚げたのがすっごく美味しかった。
レストランにはいつもわたしたちしかいなくて
レストランのお母さんはわたしたちの注文を聞いてから買い物へ行き
それから春巻きの皮をこねて、揚げていたので待ち時間はいつも1時間くらいあった。
でも、丁寧に作ってくれたのでドレも本当に美味しくてヨロコビの顔いっぱいになりながら食べた。
毎日、この美味しい食べたこともないTACOを食べ続けたかったけど
あまりにもカラダが重くなっていたのでダイエットするべく、なるべくガドガドというインドネシアのサラダを食べていた。
こんなに美味しいインドネシアなのに、思い切り食べれないなんてクッソー。
トバ湖ではダイエットも兼ねてジャンピング飛込みなどをしたり泳いだりして過ごした。

旅日記@インドネシア。プロモ山

びりちちは英会話の本をノートに写し取る作業をしていた。
そして写し取ったら、もうスッカリ全部暗記したような気になっていた。
コレでやるべきことは全て終わったのさ。みたいな清々しい顔をしていたけど、もちろんソレを駆使して
かっちょ良く英語を喋ることはイッサイなかったです。

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@外の雑音には集中するけど、肝心なコトはマッタク集中出来ないヒト@

あまりにも居心地がよくて、なかなか出発したくなかったけど
びりちちの目が吊り上る週末が近づいてきたので2週間ほど滞在したサモシール島をあとにした。

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@だから。。市原悦子の友だちにでもおなりよ@


お昼に島を出てフェリーに乗って、バスに乗り換えて次の目的地
ブラティンギに着いたのは約17時間後!の翌朝だった。
疲れた・・・インドネシアのバスタビもかなり疲れる。

一体、わたしたちは何キロバスに乗ったんだろう。
もうバスタビは限度かもしれない。カラダはもう限界がきてます。
次の目的地ジャカルタまでは思い切って飛行機で飛んでいこう、と決めた。
パタンまではバスに乗って、そこから夢の飛行機。

旅日記@インドネシア。プロモ山
@幸せなふたり@

飛行機はすっごく快適だった。涼しいし、機内食も美味しい。
そして約2時間もしないうちにジャカルタへ着いてしまった。
え~?もう着いちゃったの?もう少し乗せてください。
よかったら、ココに泊まらせてください。と思ったくらいだよ。
空港を出てタクシーに乗って安宿が集まるトコロまで行く。この町はちょっと怖い。犯罪のニオイがした。
次の日の早朝、また出発。今度は列車で移動なので駅まで行く。

列車も快適だった。2時間遅れで午後5時、ジョグジャカルタに到着。
そこから安い宿が集まるトコロまでタクシーに乗って宿探しをする。この町はきれいで落ち着いていて
なかなかヨイ雰囲気だった。宿選びはタビの重要な位置を占めるのでいつも2時間くらい歩き回る。
ちょっと高かったけどプールつきの小さいホテルのような宿に決めた。約800円の宿。
ここでも毎日プールで泳ぎの練習アンドダイエットに励む。
実はわたしは泳げないんです。顔を出しては泳げるけど、顔をつけては泳げない。
ダイエット効果をあげるにはやっぱり顔をつけてバシャバシャ泳がないとね。
びりちちにコーチを頼み、飛び込みから息継ぎまで練習する。

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@ナニをやってるんだか・・@

練習の成果が出てきたけど、ココまで来てナゼ泳ぎのレッスン?
レッスンが終わったらゴハンを食べて、あとはダラダラ寝てばかり。
ついついラクな方へラクな方へとカラダは傾く。
ずっと長いタビをしていると感動も薄くなっていく。
ナニを見ても反応が薄い。

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最近は国境を越えることがイキガイとなっていて、なかなか正しいタビが出来ていないような気がする。
遊牧民のように移動を続けて、ゆっくり出来るところでは寝てばかりです。

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@ナニをやってるんだか・・@


コレではイカン!と思って、ローカルバスを乗り継いで世界文化遺産のボルブドゥールまで足を伸ばした。
レリーフの多さと緻密さに驚く。昔のヒトはマメだなぁ。。とか思いつつ見て周る。
ソレにこういう建築物がある場所の空気はすごくいい。

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@ジョグジャの町は日本語を勉強中の学生さんたちとも話したりしたよ@

重い腰をあげ、居心地のよいジョグジャを出発することにする。
何度も何度もバスを乗り換えて、12時間後にやっと目的地のブロモ山に到着。
空気が澄んでいる。満点の星空だった。
すごく寒いので毛布をいっぱいかけて眠った。
翌朝は4時に起きて馬に乗ってブロモ山に登る。
インドでラクダに乗って散々な目にあったびりちちは嫌がっていたけど
わたしはもう疲れ果てていたので、馬でもラクダでも何でも乗り物に乗ってラクをしたかったのです。

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@ちょっと深いトコロに投げたので、ちょっと躊躇中のイヌ@

まだ真っ暗な道を流れ星を見ながらゆっくり進む。馬はラクダと違って乗り心地がよい。
びりちちはオマタに衝撃を受けないよう、ニヘラヘラと笑いながら細心の注意を払っていた。

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@行くのャ~@

満点の星空の下、静寂な空気に包まれながら、半分眠りながら馬に揺られていたら
一瞬、自分が何者なのか分からなくなってきた。
そのとき、カラダが消えた。

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@目でイシを探すイヌ@

自分は存在しているはずだけど
自分はこの星空と一体化しているような透明人間にでもなったような感覚に陥った。

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わたしは星空に浮いている、だけどわたしの中にも星空があった。
一瞬、自分のカラダが宇宙へ放り出された。
わたしのカラダは宇宙に浮いていた。そして、わたしのカラダの中にも宇宙が広がっていた。

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@水中逆立ちするイヌ@

存在ってこういうモノなのかな。
個だけど無限でもある。無限だけど個でもある。
でも、本当は何も存在しないのかもしれない。

いろいろなモノは山ほどあるけど、ソレはぜんぶ繋がっていて本当はひとつなのかもしれない。

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@がんばったね@

景色が明るくなってきた頃、わたしは手のひらを見て自分の肉体を確認した。
日の出を拝んで山を降りる。
不思議な感覚がカラダにずっと残る。

旅日記@インドネシア。プロモ山



まだまだ、ここに滞在したかったけど寒さに負けて2日後にブロモ山を降りて
ツーリスト用のバスに乗ってバリ島へ向かった。

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@長い長い移動続きのインドネシアのタビ。赤線が飛行機。青線が陸路@


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Posted by びりははです at 08:58 │旅日記